飲食店の利用規約(キャンセルポリシー)|無断キャンセル(No Show)防止
飲食店では、宴会等の予約の無断キャンセルや悪質クレーマーへの対応が課題になっています。
その他にも、お客様からの預かった手荷物の紛失、駐車場における自動車の接触事故、お客様による器物損壊、無料提供しているWI-FI通信サービス関連のトラブルなど、業務中に起こりうる問題についての店舗内ルールを明確にしておかなくてはなりません。
忘年会などの宴席で大人数の予約があって、それを無断キャンセルされる問題については、経済産業省はNo Showと呼んでおり飲食業界の損害額は年間で2,000億円にも達するとの推計を公表しています。(No Show 飲食店における無断キャンセル対策レポートより)
予約が無断でキャンセルされる事態になれば店側は材料破棄・人員シフト調整・営業機会逸失などの損害が生じるのは明らかで、安易なキャンセル行為を予防していくためにも不当なキャンセルについては損害賠償請求をするべきだという社会的認識も高まっています。
しかし、ホテル業界・旅行業界のようなキャンセルポリシーを用意しておき、予約時に「直前のキャンセルには違約金が発生します」という案内をしておかなければ、いきなり損害賠償請求をしても予約客が納得せず裁判沙汰になってしまうリスクも高まります。
そこで飲食店でも利用規約(キャンセルポリシー)を作成し、自社のウェブサイトや店内に掲示し、予約案内の際に「キャンセルに時期によっては当店の規約に定められた違約金を申し受けることになります」という案内を事前にしておく必要があります。
当サイトでご提供する「飲食店の利用規約(キャンセルポリシー)雛形」は、無断キャンセルへの違約金請求や悪質クレーマーの入店拒否などを想定したルールを定めており、すぐにご活用頂ける内容になっています。
本雛形は全12条(A4用紙5枚分)で構成されております。
雛形は編集可能なWordファイルですから、お店の事情に合わせてルールを書き換えて使って頂くことが可能です。
ご注文は、本ページ下部の「お申込フォーム」(赤いボタン)をクリックして、フォームに必要事項を記入のうえ送信して下さい。
本雛形の概要については下記をご参照下さい。
飲食店の利用規約(キャンセルポリシー)雛形の概要
以下に本雛形の解説の一部を記載します。
飲食サービスの予約・申込金
飲食サービスの予約方法は、ウェブサイトの申込フォーム、電話予約、店頭での予約で実施するものとし、予約時には利用者の氏名、予約の日時、電話番号、予約人数などを申し出してもらうものとします。
予約の成立
予約については、予約者の申込(ネット手続・電話・店頭)を飲食店が承諾したときに成立するものとします。
当店による予約および飲食サービス契約の拒否
飲食店が予約の申込を拒絶するケースを例示します。
指定方法以外の申込、満席の場合、反社会的勢力による利用、悪質クレーム行為があった場合、感染症、各種迷惑行為などについて具体例を挙げて拒絶することを明示します。
利用客からの契約解除
予約者は原則として無条件に予約をキャンセルできるものとします。
ただし、当日や直前期のキャンセルについては違約金を請求するものとします。
(違約金の設定により悪質な無断キャンセル行為を予防します)。
当店からの契約解除
予約を受け付けた以後、飲食サービスの提供を開始した(契約の開始後)場合で利用客に問題があった際に飲食店から契約解除(サービスの中止)をするケースを例示します。
料金の支払い
提供する料理の内容や料金については、店舗で用意するメニュー表に掲示するものとします。(ウェブサイトにも掲示しても構いません)。
現金・ギフトカード・クレジットカードなどで支払いを可能とします。
提供された料理を利用客が飲食しなかったり、途中で退席した場合にも注文分の料金の支払い義務があることを明示します。
寄託物等の取扱い
飲食店が利用客の手荷物や上着などを預かった場合で、飲食店側の故意・重過失でそれを毀損させた場合は損害賠償義務を負います。その弁償には合理的な価値証明を必要とし、利用客がその証明をしない場合には飲食店が定めた上限額で対応するものとします。
駐車場の責任
駐車場については、あくまでも場所貸しをするのみであり、飲食店は利用客の車の管理責任を負わないことを明示します。
利用客の損害賠償責任
利用客が店舗で器物破損などの損害を与える行為をした場合には、飲食店側は損害賠償請求ができるものとします。
Wi-fi通信についての免責
飲食店が利用客に提供するWI-FI接続サービスについては、その接続がシステム障害などの理由でサービス中断になって利用客に何らかの損害が生じたとしても、飲食店は一切の責任を負わないことを明示します。
本雛形の概要は以上です。